スタッフブログ

2022/02/17 10:23


〈作り手〉

当店一番人気の普通蒸し煎茶「千代の香(ちよのかおり)」の主原料は、鹿児島県霧島市の西製茶工場(代表取締役 西利実氏)のお茶です。

※霧島市の語源は「霧の海に浮かぶ島」です
※「朝晩の寒暖差が激しい気候」と「澄み切った空気」を備えたこの地は、旨味のつまった美味しいお茶づくりに最適な環境です
※「霧」はお茶の大好物といわれています


※実際に霧を食べる茶園です

西製茶さんの茶畑は、60ヘクタール(といってもイメージつかないと思いますが、東京ディズニーランドは50ヘクタール!!)という広さ。

西氏の日課は毎朝、この広大な畑を自分の目と足で見て回ることから始まります。

 

茶畑に伺った際にも

「今日はあそこの畑のあの芽がでてきた」

「あの品種は、あと一日だけ待った方が良い」

と、大きな畑にもかかわらず、その隅々までを把握・管理し、細かな指示を。


そんな西製茶さんと東京繁田園とのお取り組みは、昭和54年に西利実氏の祖父 弘志氏が設立されて以来、私の代で親子三代にわたります。

現在は、平均年齢が30歳台と若い世代が活躍する全国的にも非常に珍しい茶園です。



〈商品について〉

「千代の香」という商品を一言でいえば「まず一度、お試しいただきたいお茶」といえます。


お客様からはもちろん、当店の従業員からも「お客様へ自信をもってお薦めできる商品」として最上位にあがる商品です。

 

いわゆる看板商品ですね!

この商品の最大の特徴は「さわやかな旨味」と「上質な香り」の絶妙なバランスです。

 

上質な煎茶ならではの香りは「ほのかに青く、かつ甘く芳ばしさ」を感じます。

 

お茶を口に入れた瞬間にその香りは鼻を抜け、かつ適度な旨味とほのかな渋みが調和しながら、その後味を嫌味のない爽快な味わいへと変化させます。

 

当店のお客様とのエピソードも。

 

「千代の香」ファンのお客様のなかには、個人宅へ100本単位でお届けする、という数十年来のお客様がいらっしゃいます(10本の書き間違えではありません!)。

 

このお客様の「千代の香」との最初の出会いは、お友達からのプレゼントだった、とのこと。

 

それ以来、今度はご自身が「お気に入りの美味しいお茶」としてご友人にお配りできるよう、ご自宅用とあわせて購入いただいています。

 

〈モノづくりについて〉

「千代の香」の「自然な旨味」を支える取り組み。それが西製茶さんによる以下の取り組みです。

 

これは「天然有機肥料の山」です。

 

「三年間」という長い時間と「何度何度も撹拌を繰り返す」という丁寧な作業を経て、この有機肥料はようやく完成します。

そして、この天然有機肥料を贅沢に使うことで「天然由来の高品質な茶葉」は作り上げられます。

 

西氏の茶畑は、無農薬・無化学肥料の有機JAS認証取得済みです。

更には、一般的に難易度が高いとされる海外輸出向けの有機認証も取得。世界トップレベルの安心安全基準といっても過言ではありません。

 

「千代の香」には、西氏の茶葉に加えて、必ず「特定地域の茶葉」を合組(ブレンド)します。

 

それは、静岡県山間地域で摘採されたお茶です。

 

西製茶さんのお茶を「ベースの味と香り」としながら、「トップの香り」を「静岡県山間地域の茶葉」で付加する、というお茶づくりです。


静岡県の山間地域にて「山のお茶」は手摘みされます

「千代の香(かおり)」という名に込められた、時代を超えて引き継ぎたい「山の香り」。

皆様にもぜひ一度、お試しいただけますと幸いです。